私、わが家を買いました。その１３資金計画について考えてみよう。

少し暖かい日が続いていますね、
確かに例年と比べると暖冬で、雪国の実家も、今年は雪があまり降っていません。
なのに、先日実家に帰ったら、ちょうど雪が降りました。
雨女というより雪女なのかもしれない、不動産担当の山本でございます。

普段私は、マイホーム計画をされているお客さまのご相談や内見の同行をしています。
私のわが家計画の中では、自分が不動産屋なので当たり前に通り過ぎたことでも、
お客さまの場合は、注意しなければならない点について、お話してみたいと思います。

本日は、資金計画について。
弊社に来てくださるお客さまの中には、既に他の不動産屋さんで内見したことがある、
という方も少なくはありません。
物件の内見を実際にスタートしていらっしゃる方々に、私から資金計画のお話をすると、
「え？そんなのにも、お金がかかるの？」
「え？そんなにお金が必要なの？」
というこちらも驚きの反応をされる場合があります。
不動産屋さんで、
その物件を購入すると、住宅ローンが月々いくらですよ、
というお話までは聞いているようですが、その他、今後必要になる、
■管理費，修繕積立金（マンションの場合）
■固定資産税・都市計画税（購入した年の分は、売主さんに精算しているので、次年度からかかる）
■購入後一度のみ不動産取得税（物件の条件による）
までで、総額月々いくらかかるということまでは、
まだご存知ないというケースが、ちらほら見受けられます。
また、物件価格以外に、諸経費がかかるということも、
ぼんやりとは知っているけれど、
具体的にどのくらいの金額までは、ご存じないケースも見受けられます。

月々の総支払額にせよ、諸経費にせよ、どちらも結構な金額になるのは事実ですし、
あまり知りたくないような。。。という感じを受けるかもしれません。
事実、賃貸にお住まいの方が、購入するというときには、
購入の決断をためらってしまう方もいらっしゃるかもしれません。
もしかしたら、欲しかったらなんとか金策するでしょう、不動産屋さんはそう思っているのかもしれません。
けれども、その事実をきちんと把握してお住まい計画を進めるということを、
私はとても重要だと思って、ありのままをご相談させていただいております。

これを、
「資金計画と、物件探しは、車の両輪」
と例えて、ご説明しております。
どちらが先回りしても、まっすぐに進みません。

さてまず、諸経費というのは、なんのことを言っているのでしょうか。
下記一般的な諸経費の一覧表です。（築２５年以内のマンションの場合で試算）

家を買うだけなのに、こんなに家本体以外にお金がかかってしまうのですね。。。
上の表のように、おおよそ、

諸経費＝物件価格の７％程度

を見込んでおく必要があります。
これを自己資金で用意しないといけないの？というと、その方がベターではあります。
というのも、諸経費についても、借入できる金融機関はあるのですが、
諸経費専用ローンを使うと、金利が高かったり、期間が短かったり、
また、諸経費も、建物の住宅ローンと一緒にお借入できる場合もありますが、
その場合は、審査が厳しくなる傾向があるようです。

それではこの表をもとに、月々の支払額を試算してみましょう。
この表では、物件価格全額を借入としており、３５年ローンとして試算します。
また固定資産税・都市計画税については、実際は１年に４回払いあるいは一括払いになっていますが、
わかりやすいように月割にして月々の支払額に含め、
管理費・修繕積立金については、概算で試算しております。

おおよそこれくらいかかるとして、予定しておく必要があります。
5,000万円の物件を購入する場合、
おおまかに、約350万円の自己資金を用意し、月々約175,000円の支払いをする、という感じです。
賃貸のときは、固定資産税・都市計画税や、管理費・修繕積立金はありませんでしたので、
建物以外にお金がかかるところが多い印象ですね。

この資金計画をもとに、物件探しを進めていくのが、とても大切かと思います。
わが家の場合は、資金計画表と月々の返済額を、最初に一度概算で作成してみて、
とっても欲しいと思った時に具体的に作成して参考にしました。
おかげで、物件探しと資金計画を行ったり来たりする時間のロスは、あまりなかったかと思います。

それではまた。
不動産担当、山本がお送りいたしました。