日本と北欧インテリアの融合「ジャパンディスタイル」とは

「ジャパンディスタイル (Japandi style)」という単語がPinterestなどで急激に注目を浴びているようです。

どうやら数年前から主に欧米で使われるようになった言葉で、北欧と日本の要素が混ざった様式を指しています。

どうもカタカナの字面を見ると違和感を覚えますが、「Scandinavian style」が短縮されて「Scandi style」と表記されるようになり、そこに「Japan」が混ざった混成語です。

具体的にどのような感じかといいますと、素材はシンプルで質素、調和を大事にして自然の素材感を活かし、淡色ベースで色数や物は少なく清潔感があり、全体的に重心低めの家具などでまとめるような雰囲気です。

必ずしもわかりやすい和の要素が入っているとは限らず、素材感やプロポーションなどでなんとなく分類されているように思えます。

これまでも畳や障子など日本古来の要素やプロポーションを使っていても特に和風というわけではなく、「和モダン」とか「エクレクティック(折衷主義)」というのも少し違い、丁度良く当てはまる言葉が無いのでさらっと説明できないタイプの事例は少なからずありましたが、これらがまさに「ジャパンディスタイル」と言えるような気がします。

あまり言葉に囚われてしまうのも良くないとは思いますが、何か隙間のようなものを埋めてくれる言葉に思えました。

Pinterestの事例は海外のものが多く天井高さなど含め日本の住空間として少し参考になりにくい面もありますので、エキップの事例から「ジャパンディスタイル」と言えなくもないかなというものをご紹介します。

通り庭の家
japandi style ジャパンディスタイル例1

三層回遊の家
japandi style ジャパンディスタイル例2

壁孔の家
japandi style ジャパンディスタイル例3

蝶の家
japandi style ジャパンディスタイル例4

ワン!LDK
japandi style ジャパンディスタイル例5

気配と見通し
japandi style ジャパンディスタイル例6

森に降りる家
japandi style ジャパンディスタイル例7

庭見る小居
japandi style ジャパンディスタイル例8
japandi style ジャパンディスタイル例9

などがあります。

由来からして当たり前といえば当たり前ですが、日本の住空間には非常にマッチしやすいスタイルで、地味といえば地味ですが、その分一過性の流行に終わらず、「北欧スタイル」並に末永く使われていくのではないでしょうか。(柳本)