先日、イタリア北部を駆け巡ってきました。
その際見たいくつかの建物を数回にわたり紹介します。
まずは、ミラノにありますプラダ財団美術館(FONDAZIONE PRADA)。
このようにミラノの中心部から少し離れた、工場や倉庫などがあるようなエリアに建っています。
というのは、この美術館は1910年代に建てられた蒸留所を増改築、コンバージョンして作られたという事からも想像できます。
美術館自体は2015年にオープン。レム・コールハース率いるOMAによる設計。
この2018年に完成したばかりのタワーは古い倉庫から突き出すようにして新たに建てられています。
7つの既存の建物に「ポディウム」「シネマ」「タワー」という名前の付いた新しく作られた建物が追加されているのは、単なるコンバージョンとは違い、新旧敢えて馴染ませようとしておらず、それぞれの建物の個性が際立っているイメージ。映画スタジオのような感じを受けた。また、それぞれの建物に使われている素材が建物ごとに違っていて、またチープな物、変わったものなどかなり尖っている印象。コールハースならではのディテールもあり、見所は満載でした。
この金色の建物は美術館の象徴的な存在。