<概要>(ワンストップリノベーション)
場所:東京都八王子市
延べ面積:84.84㎡
構造:RC造
カメラマンご夫婦お二人のスタジオを兼ねたマンションリノベーション。
ご夫婦ともにカメラマンとして活動されており、SOHO的な空間イメージで打合せを進めました。
仕事とプライベートが混在するなかで生活されているため、開放的である一方、仕事場としての要素を
ちりばめたお住いです。
元は3LDKの間取りを1LDKに大胆に変更し、広くとったLDKとワークスぺース+ベッドスペースを一体的に利用する計画としています。
一般的に寝室は、個室として閉じることが多いですが、ご要望によりガラスのパーティションで仕切りを設けました。
廊下に面したスタジオでは、カメラ被写体との離隔を確保できるよう、廊下との間仕切りを設けていません。
将来的に個室が必要になった際には、間仕切りを設けられるように計画しています。
水廻りは北側にまとめて配置し、窓のある位置に洗面台を設置し、自然光を取り込めるようにしました。
収納をPSまわりのデッドスペースに巻き付けるように配置することで、スペースを有効活用しています。
玄関から廊下、LDKを通してバルコニー側まで、モールテックスで仕上げた土間空間を通し、LDK土間部分に
ワークスペースを設けています。
居室スペースはフローリング張りとし、土間部分の仕上げと入れ子状のデザインにて張り分け、視覚的にはスペースを分けられるよう考慮しました。
パーティションの格子は、木製にて造作の上、黒色塗装にて仕上げることで、硬質な質感を再現しています。
スチールで同様のパーティションを製作するよりも安価に仕上げることが可能です。
木製のデスクも造作。ワークスペースとして、編集作業等に利用できる場所としています。
リビングダイニングスペースと対面式のキッチンを配置。
洗い物などの作業時もバルコニーからの自然光を感じることができます。
キッチンは元の位置から場所を変えているため、排水経路・勾配を確保するため、10cmほど床を上げています。
床の仕上げは目地のない塩ビタイルとし、メンテナンス性に配慮しています。
バルコニーに面したエリアもモールテックスの土間空間とし、インナーバルコニーとしての使い方も想定しています。
寝室側にも伸ばし、天吊のハンガーパイプを設け、洗濯物や植物などの吊りスペースを設けました。
スタジオは廊下の奥行も利用。
リビングドアは製作し、亀甲模様のデザインガラスの陰影が写し出されています。
玄関土間から廊下にかけても、モールテックスにて仕上げています。
キャリーケースを出し入れすることが多い為、上り框の段差をなくし、スロープとしています。
洗面脱衣所はL型に配置し、入隅部分のPSまわりにオープン収納を設けました。
洗面台は造作。ワークスペースの材と合わせ、ウレタン塗装で撥水性を持たせています。
本事例の一部写真は施主にて撮影
chikushisatoko