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<概要>
場所:東京都文京区
延床面積:90.1平米
建築面積:50.5平米
建物:木造戸建て(新築・地上2階)
南北に長い敷地に計画した分棟型新築木造戸建て住宅です。
東側が敷地延長の通路部、西側がお寺と、比較的採光に恵まれた敷地ですが、南側に3階建てが建っているために南の光の採り入れ方に工夫が必要でした。
そこで屋根付きの通路を介した分棟型とし、あえて南側境界に寄せて日中の採光が必要のない部屋を集め中庭を挟んだ北側にLDKや子ども部屋を持ってくることで、南側の家による影をかわして一日を通して日光を楽しめるよう計画しました。
また、少しでも奥まで日光を届けるために北棟の南側は吹き抜けになっています。
当初は南北の各棟にトイレを設けていましたが、少しでもLDKを広くしたいという要望と決意により北棟はトイレ無しというかなり大胆なプランとなっています。
外壁は北棟(手前)がガルバリウム鋼板の段葺き、奥がサイディングとなっています。
道路に面した玄関ドアは勝手口として出るだけのドアなので、外にハンドル等はありません。メインの出入り口は建物脇の路地を通って中庭側になります。
北等と南棟をつなぐ通路と北棟の玄関です。庇は雨よけだけでなく構造的に一体とする役割も果たしています。
通路は中庭に面しています。ヤマボウシと芝が植えられています。
内装は「小屋のイメージ」だったので、構造用合板にホワイトオイル塗装仕上げとしています。塗装は施主施工で、その様子はこちらで紹介しています。
キッチンからはダイニング、リビング、中庭を通して北棟が見えます。
シンプルなキッチンは造作です。手前下に見えるのは戸建住宅でも認可されている(2016年2月現在)タイプのディスポーザーです。法規上のこともあり壁はタイル、天井はクロスとなっています。
子ども室には収納とベッドをしつらえています。窓からはお寺の梅や桜が見えます。
南棟の2階は和室(寝室)です。メインの採光窓は北ですが、北棟の外壁からの反射でかなり明るくなります。
和室の天井は片流れとし、西側を低くすることで北棟への日照を確保しています。