3回目となる今回は宿泊できなかった楽古斎本館を少しだけ(チェックアウト時に少し入っただけなので)紹介します。
地下鉄3号線の安国(Anguk、アングッ、안국)から徒歩5分程度の場所ですが、何と言ってもオフィシャルサイトにも地図がないということとGoogleMapがハングル表示でさらに小道は道として出ていないということで辿り着きにくい場所にありますが、駅の2番出口から出て北に進み最初の信号を渡った次の道を右に曲がってそのまま雁行する道なりに進めば着きます。
だだっぴろい前庭?駐車場?っていう感じの広場に小さめの門があり、ここのインターホンを押します。異国でいきなりインターホンってのはなかなか敷居が高いですが、日本語で大丈夫でした。話が逸れますが調子に乗って発音良く「アンニョンハセヨ」とか言ってしまうと現地人と間違えられるので、韓国語が話せない人は素直に「こんにちは」から入るほうがその後の会話がスムーズに進むようです。通じなかったら英語で、それでも駄目なら絵で。
門にはきっちり「楽古斎」と書かれています。ちなみに夜行くとインターホンの存在に気付きにくいです。塀は鉄平石の小端積を思いっきり隙間を空けたような意匠です。尾形光琳の虎の絵に通じる抜け感があり、なかなかの風情です。
入ると中庭に続く路地状になっています。
路地沿いにはいろいろな物が置いてあります。多分上の写真は漬物石だと思います。ちなみに最近まで韓国の代名詞といっても過言ではないキムチの唐辛子が日本から伝わったものだと知りませんでした。それまでは白キムチだったそうです。
ちょうど掃除の時間帯で中庭にリネン類が集まっていたため全体の写真を撮っていないのですが、中庭を囲むように縁側と亭子(Jeongja、チョンジャ、정자)っぽいスペース、竈が並びます。中庭を抜けていくと宿泊棟がある感じです。冒頭の唐辛子もここの縁側にばら撒かれていました。
チェックアウト時には亭子っぽいスペースでユズ茶を頂いて、「あとはゆっくりしていっていいから勝手に帰ってね」といった感じでした。天気も良く割と暖かかったので良かったですが、氷点下だとちょっと辛いかもしれません。
最後に、楽古斎から安国駅に向かう途中で偶然移動式カゴ屋を見つけました。ガイドブックにも載ってるような有名らしき店ですが、なかなかな容貌です。売ってるものの中にも結構強烈で掲載できないようなブツがあったので遠景写真で締めたいと思います。(柳本)