先日より始まりました恵比寿の家の再リノベーション。
子育てリノベーションの間取り第2フェーズの事例です。
子どもが小さいときには、使わない個室より広いリビングを重視した間取りを推奨しているエキップですが、
そうした場合、いよいよ子どもが中学生に近づいてくる頃になると、ご家庭によりますが子ども部屋が必要になると考え出します。受験勉強や異性の場合は着替え等の問題などが出てくるためです。
今回は、リビングを狭くして個室を設けるわけではなく、ゲストルーム(物置)となっていた和室全部と主寝室の一部を利用し、子ども部屋2部屋を確保するというプランです。
【今までの間取り】
通常マンションの場合、部屋数を多くするときに悩むのが、窓の位置と部屋の割り当てです。
今回、限られた空間と窓の位置を考慮すると、3部屋確保するためには廊下も部屋もかなり絞ったプランになっています。
元々このプランに落ち着く前は、廊下を斜めに配し、部屋が四角形ではないプランも出ていたのですが、子ども部屋にベッドと机を置くとかなり狭くなっていました。
そこで、音の問題は多少あれども空間を少しでも広くするため、「子どものベッドを重ねる=2段ベッドで間仕切る」プランを提案したところ、了承していただけました。
【今回のリノベーション間取り】
最小限の廊下スペース、それぞれの窓に(苦労の跡がありますが)部屋を割り当て、収納を確保しています。
また、近い年の差兄弟の場合、部屋に差があると揉めたりすることも考慮して出来るだけ条件を近くしています。
その2段ベッドですが、せっかくベッドを造作するのであれば、隠れ家的なベッドが面白いということで、このように入口をデザインし楽しめるようにしています。
これにお客様お気に入りの塗料を塗り完成させます。
ちなみに、過去に造作ベッドを設けた事例はこちらです。
(下段を収納とした物も含む)
ダブルリビングのある家
通り庭の家
DK STYLE
木とモノトーンの調和した家
余談ですが、部屋を増やした際のマンションの場合のもう一つの大変な点、「エアコン増設」という問題があります。
各部屋にエアコンを配置するには設置場所と壁に空いたスリーブ(穴)が必要です。今回は、ルーフバルコニーに持って行けるよう配管の経路を工夫し、スリーブは他と共用して室外機に繋げる予定です。ただ、他のマンションではもっと困難なケースが多く見受けられるので、頭を悩ますところです。配管と室外機のいらないエアコンを発明してくれれば、大変なイノベーションだと思いますがいかがでしょう?(窓用エアコンという物はありますが・・・)