前回に引き続きパークハイアットの公共部をご紹介します。
上の写真は上海の3大タワーで、中心の「上海中心」が圧倒的に高く632m、パークハイアットが入っている左の「上海環球金融中心」が492m、右の「金茂大厦」が420.5mとなっています。
空港からタクシーで来たのですが、ホテルの車寄せがわからなかったのか面倒なのかビルの前の道端で降ろされました。
やたら遠回りされたりもしたのでホテルの送迎を頼むほうが無難だったかもしれませんが、上海のタクシーはとても安く、高速を1時間近くかなりの速度で飛ばしてぼったくられても4000円までいかない程度でした。
パークハイアットは徒歩で入ろうとすると入り口がわかりにくく、ビル内のショッピングセンターのインフォメーションで教えてもらって向かった先が1階にある下の写真の自動ドアです。
用がない人は入ってくれるなという感じのこのドアを抜けて廊下を通って一度外に出ます。
すると本来来るはずだった車寄せに出ます。
タクシー乗り場の什器がいい感じです。
再び内部に入るとコーヒースタンドとクロークがあり、そこを抜けると天井の高いホールに出ます。
そのまま進んで自動度を抜けるとこの空間に出るのですがここには何もなく、どこに行っていいのかちょっと戸惑いますが、正面の自動ドアを抜けてエレベーターホールに向かいます。
一気に87階まであがるエレベーターなので気圧調整でも必要なのでしょうか。
エレベーターホールではちょっと不思議なアートがお出迎えしてくれます。
このエレベーターホールから行けるのはフロントやレストラン等の宿泊客以外も入れるフロアのみになります。
近くで見るとなかなかインパクトのあるアートです。
87階まで、距離にすると約380mほどを一気に上がり、レセプションに向かいます。
インテリアに最新感は無いものの、奇抜なことはしていないので飽きにくいと思います。
レセプション周りには結構な数のスタッフがいて全員がこっちを見て挨拶等してくるのでやや気忙しく、写真を撮る余裕がありませんでした。
スタッフの応対はとても良く、変な緊張感はありません。
レセプションの裏はラウンジになっていて、金茂大厦やテレビ塔方面が見えます。
東京のパークハイアットほど天井高さがないので、フロア自体の高さは上海の方がはるかに上ですが開放感は東京のほうが強い感じがします。
この日はかなり視界が良い日だったらしいですが、それでも1km先くらいは霞んでいる感じで空気の汚さによる視界の悪さが高層感を削いでいるのも一因かもしれません。
本当はさらに上層にあるレストランも見た方が良いと思いつつも1人で入る気になれず今回は見送りました。
その他のおすすめの施設としてはプールとジムがあります。
上の写真は朝6時のプールオープン直後(ジムは24時間営業)で独占状態でした。
ジャグジーとプールが並んでいて、プールは25mは無いもののまあまあ長く水深もだいぶありそうなのでそれなりに泳げそうです。
更衣室にはタオル、水などがあります。
景色の良いサウナもあります。
ジムは数種類の筋トレマシンとトレッドミル3台、フィットネスバイクが2台あります。
トレッドミルは窓に面していて、朝日が登る時間帯は景色の変化が楽しめるのでおすすめです。
ちなみに日本語メニューも選べるので操作も楽です。
プールの窓は東に面していて、日の出も見れます。
空気が汚いせいか写真では光の拡散がおかしなことになってますが、肉眼ではもう少しマシな景色でした。
日が昇った後のプールです。
ここも長時間ぼーっと過ごすのには良さそうです。
上海はホテルの水でも歯磨きやうがいすらもしない方がいいと聞いてましたが、このホテルは高度な濾過をしているため飲んでも大丈夫と言われています。(少なくとも歯磨きとうがいは大丈夫でした)
都会的でやや冷たいイメージが強いかもしれませんが、ホスピタリティはしっかりしていて全般に渡りとても清潔感があり、これだけの部屋や設備で1700元程度で泊まれるのはかなりリーズナブルかと思います。
上海は川を渡る手段が限られているので観光メインだと川の西側のほうが便利かとは思いますが、一度泊まってみても良いホテルかと思います。
それにしてもこのビルを凌ぐ500m超えの超高層ビルが中国、台湾、韓国のみならずインドネシアでも計画されているのに日本では未だに300mのあべのハルカスがトップ(2027年竣工予定の東京駅前のビルでも390m)というのは少し寂しいです。(柳本)