【お勧め展覧会】「イメージの力」国立新美術館~ 6月9日(月)

イメージの力国立新美術館で開催中の「イメージの力 国立民族学博物館コレクションにさぐる」に行ってきました。普段は大阪にある国立民族学博物館に収蔵されている、世界各地でイメージを元に造形された様々なモノが展示されています。展示方法も魅力的でボリュームも約600点と非常に大きく、期待以上に満足のできる内容になっていました。

展示室の撮影不可の上、公式サイトに展覧会の様子がないのでイマイチ魅力が伝わりにくいのですが、公式Facebookには少し会場の写真が出ています。
https://www.facebook.com/the.power.of.images
仮面の羅列も圧巻ですが、高さが3m以上もある柱状の像やタペストリー、衣装など展示物は多種多様です。

以下、いくつか図録から紹介します。

イメージの力 01パンフレットにもなっている、パプアニューギニアのもので実は椅子なのですが、思ったより大きい物で3種並んでいます。最初に見るとぎょっとするような静かな展示のされ方で異様な迫力がありました。横から見るのも興味深いので、是非現地で見ていただきたいものです。

イメージの力 02各地の面です。用途は様々で、ちょっとふざけた感じのものもあって全部見ると相当時間がかかります。残念ながら私が一番気に入ったものは図録に収録されておりませんでした。

イメージの力 03これもパンフレットに使われていたメキシコのユダ人形です。

イメージの力 04左がコンゴのクパ王国の摂政の装束、右がカメルーンのビーズ人形です。色使いも魅力的です。共に人間サイズの大きさでした。

イメージの力 05パプアニューギニアのマランガンという葬儀用の神像のようです。

今回の展示には用途などの説明がほとんどありません。あくまでも色や形に主眼をおいたのだと思います。細かい柄なども多く非常に目を使うので、見終わったあと首が回らないほどに肩が凝りました。何か乗ってるんじゃないかというほどで、その辺が気になる方はお気をつけ下さい。2月から開催されていたのであと2週間ほどで終わってしまいますのでお見逃しなく。(柳本)