ウッドデッキのすすめ


ウッドデッキすっかり暖かくなりました。花粉もほぼ終わり外で食事をするのにも良い季節ということで、ウッドデッキについてまとめてみます。

まず素材ですが、本物の木を使う場合と樹脂製の擬木を使う場合があります。

まずは擬木から。
樹脂デッキ一般的に擬木の方が耐久性がありメンテナンスもいらないので楽です。樹脂なので見た目や触感はあまりよくありませんが、リブ加工のものだとその辺が比較的ごまかしやすいです。ペットがいる場合、トイレにされたり引っ掻かれたりなどのダメージに対しても割と耐久性があります。

続いて本物の木です。素足で歩いた感覚や時間の経過による変化などを楽しみたいのであれば本物の木が良いです。木の色というのは紫外線や雨風によって落ちます。塗装をしなければどんな木でも1年程度でシルバーグレイになりますし、湿気が残る場所であれば腐朽していきます。

まずは価格の安いカナダ杉(2×4材)にウッドロングエコという塗料を塗ったものです。カナダ杉ウッドロングエコ塗装竣工直後写真は竣工直後のものですが、この塗料は自然素材の耐腐朽菌成分を調合したものです。紫外線と水を浴び乾燥することを繰り返すことで徐々に耐久性が増していくようです。結果、竣工するころには既に数年経ったような風合いになります。また、大きなヒビや割れがない限りは基本的にメンテナンス不要ということです。塗料単価も平米二百円程度と格安です。ただし日影や湿気の抜けない箇所だと効果は薄いようです。また、素材のカナダ杉ですが、構造材として流通してるのでコストパフォーマンスが良いです。表面は柔らかく、触感も非常に良いです。難点として木目が粗いために大きめのトゲが出やすいですが、元々柔らかい木なのでそれほど強いとげではありません。また何かしら塗装で保護しないと傷みやすいです。これがメンテナンス無しで3年ほどたったのが下の写真です。カナダ杉ウッドロングエコ塗装4年経過木目が多少浮き出ていますが色味にはそれほど変化がありません。トゲは見つけるたびに切ってやすりを当てています。

続いてカナダ杉の対極にあると言っても良いイペです。イペ無塗装ウッドデッキ用の木材としては最も高価な部類ですが、耐久性も抜群で塗装をしなくてもたいていは10年以上問題なく使えます。施工後しばらくは赤茶色の樹液が落ちるため、デッキ下が汚れる前提になりますので2階に作る場合などは注意が必要です。非常に硬く、肌理も細かいのでトゲは出にくいですが、出ると強力なので見つけ次第除去してやすりを当ててください。あと、稀にアレルギー反応を起こす人がいるようです。

次はイペに似た材のウリンです。ウリン無塗装イペに比べると構造強度が若干弱いものの、雨風や虫に対しては同等の耐久性を持ち、値段も安めなのでデッキ材としては非常に良い材です。トゲや樹液についてはほぼイペと一緒です。サイズ的に大引きなども揃うので、デッキ下が見えるような場合は全てウリンで造るときれいです。

オーストラリア桧(サイプレス)です。オーストラリアヒノキリブ加工無塗装写真はリブ加工したもので無塗装で竣工後4年程度経った状態です。針葉樹ながら非常に硬く、シロアリに対する耐久性が非常に強いことでも有名です。独特に香りがあり、人によっては苦手かもしれませんが吸い込んで有害ということは無いはずです。元々色素が薄いので樹液で汚れるという話は聞いたことがありません。加工性、価格、耐久性のバランスが非常によく、使いやすい材だと思います。ちなみに、写真のようにウッドデッキに直に鉢等を置くと湿気がこもり傷みやすいのでお勧めはしません。

最後に木ですが熱処理をしたものです。エステックウッド無塗装写真はエステックウッド(無塗装)という材料で、杉ですが高温で含水率を一旦0%まで落としたものです。シロアリなどへの耐久性も高く、変形も少ないです。これも色の変化を気にしなければ無塗装で大丈夫そうです。竣工後2年程度の物件しか自分の手元にはありませんが、今のところトゲもなく順調です。

このように、本物の木でも条件によってはメンテナンスがほとんど必要ないものもあります。ただし、色味を保ちたい場合は1~3年に一度くらい塗装をすると長持ちします。

次に広さですが、長くなってきたので簡単にまとめます。食事という観点から考えると効率の良い形状で「2.5平米+人数x1.2平米」くらいが目安になるかと思います。4人家族ですと7.3平米でおよそ4.5畳程度あるとそれなりにゆったりと食事が出来ます。

レイアウト例デッキサイズ

最後に、実際に設置する際にデッキ下をどうするかという問題ですが、やはり持ちが良いのはコンクリートを打って勾配を付けて水が貯まらないようにするパターンです。予算が厳しければ砂利を敷く手もあります。土のままというのはどうしても湿気の影響を受けやすいのでおすすめしませんが、そうする場合は地面からデッキまでの距離をなるべく取ることをお勧めします。(柳本)