個人的にすごく気になっている築40年程度のヴィンテージマンションが弊社の近くにあり、戸数がとても少ないため市場に出回ることがほとんど無く、どうしたら中を見られるだろうかとずっと思っていたところ、たまたま昨年末に売りに出され、その後ある不動産業者が購入していたことがわかりました。
私がその事実を知ったのは購入直後だったので手に入れることは出来なかったのですが(そもそも金額的にとても無理でしたが・・・)、もし手に入れられたのであればリノベーションして自分で住みたかったぐらいです。
その後、色々調べてみるとその不動産業者は自社のサイトに、内装をリノベーション後販売しますと告知していました。
そのタイミングで何とか内見したいと思い、時期を伺っていましたが、ようやくつい先日オープンハウスがあり、早速行ってきました。もちろん条件等良ければ検討していましたよ。それぐらい気に入っていた(少なくとも環境・外観・雰囲気については)のです。
専有面積が110平米あるメゾネット物件、アプローチなどがとても素敵なのです。そして内部に入ってみた感想はといいますと、率直に言って間取りも内装仕上げも含めてとても残念な感じ。既成の床材、建具、壁紙、照明なども雰囲気ありません。とてもこのヴィンテージマンションに合っていないと感じました。まあここに住む人が見つかる前に幅広い要望を入れ込むとこんな内装になるのは分かります。いわゆる無難なんでしょう。
これをこの価格で買う人がいるのかとも思ったのですが、価値観の違いだけはどうしようもありませんし、何も否定は出来ないです。実際すぐ売れるかもしれません。ただ、価値観の違いでは無く知らないだけだったら・・・
あくまでも推測ですが、この物件を例に挙げると(当然すべてに当てはまりませんのでご了承を)物件購入金額約5000万円、リフォーム費用約1000万円(これは業者が言っていたし実際それぐらいだと思う)、業者利益約1000万円だとみています。もちろんその業者は不動産取得税やその他諸費用、仲介手数料支払い、リスク等もあるのでそれぐらいは当然だと思います。一方、もし住んでいた人から購入し、好みのリノベーションを行えば、それが約6000万円程度で納まった可能性はあります。その代わり手間や労力、入居の遅れなどが発生します。それが可能であれば是非好みの物件を購入し、内部は自分好みにリノベーションしようではありませんか。もちろんやり過ぎると金額があまり変わらなくなってしまいますけど。
結論は、どうせ中古住宅を購入するのであれば、自分好みの間取りや仕上げ等にしないと勿体ない。しかも価格も安いとあらば、です。
一つ難点を挙げるとすれば、不動産業者が先に購入してしまう物件も多いので、良い物件に巡り会えるチャンスが少ないことですか。それぞれにメリットデメリットがあるので、両者を良く検討してみてください。
(伊達)