<概要>
場所:東京都豊島区
面積:床面積180㎡
構造:RC造
ご夫婦とお子様二人のご家族のためのマンションリノベーションです。築年数は39年ながら、元々この地に住まわれていた方のための住戸ということで180㎡という広さと専用庭が付いている珍しくも貴重な物件でした。
プランは子ども室を中心として回遊性をもたせることをベースにしています。柱とPSが一体となった比較的大きなコアから南をLDKとし、個室と水周りを反対側でまとめています。寝室から水周りはプライベートな廊下からアクセスできて、キッチン、玄関側それぞれに直接出られるように計画しました。
内装は白を基調として玄関からLDKまで同じ床タイルを使いたいというのがお施主様の希望でした。床のタイルは冷たいイメージを与えがちなので、壁の左官でバランスをとっています。アクセントとして柱型には石を貼り、キッチンは深い青を使っています。
約60㎡とゆとりのあるLDKなので大きめの柱型に石を貼っても圧迫感が出ません。
リビング部とダイニングキッチンは同じ空間ながら適度な距離があり、個別のスペースとしての落ち着きがあります。
専用庭もLDKの一部として捉えることができます。
キッチンはオリジナルの造作キッチンで二列型となっています。壁側はコンロと作業スペース、収納をメインとし、アイランド側はシンク・簡易調理用IH・ダイニングテーブルを一体化させています。奥の冷蔵庫の右隣は食品庫への隠し扉になっています。
リビングに隣接する小さな寝室は可動間仕切りを開けると完全にリビングの一部となります。
玄関に入ったところです。ベンチの上下は間接照明となっていて、映り込みを防止するためにベンチ下には玉砂利を敷いています。正面は玄関収納の扉です。
廊下からリビングの入口。タイル割付と部屋の関係は綿密に計算されています。
洗面台は人工大理石の一体型ボウルを採用したオリジナルのもの。浮遊感のあるつくりになっています。
水周りとパントリーが一体となった裏動線。角を丸めることで出会い頭にぶつかることも避けられます。
テレビボード奥の間接照明と左官のディテール。