<概要>(新築)
場所:東京都世田谷区
面積:延床面積137㎡
構造:木造3階
メディア:LIVES Vol.109,112、住まいの設計2021年8月号、SUVACOいい家オブ・ザ・イヤー2020第14位
ご夫婦とお子様3人のための戸建住宅。
ご要望は「玄関土間と外部が一体として使える空間」「キッチンから子どもたちとコミュニケーションが取れるレイアウト」「上下階の移動を楽しく」「食堂のようなキッチン」などと具体的なものが多くありました。
そこで、玄関から3階まで仕切りを無くしシームレスな空間とし、どこにいても顔が覗くことができ、家を外部に開放させ街に対してボーダーレスな繋がりをもてる建物構成としました。地域との結節点として、内部と外部との境界があいまいな「外食堂」と「前庭」を介して、ゆるやかに開かれた「場」を作り、住宅地内のコミュニティが広がるきっかけになればと考えています。家の前を通る近隣の人から建物をきっかけに会話が生まれていて、地域へすんなりと馴染むことが出来、家族同士のコミュニケーションも増えているようです。
また、北側道路の南北に長い敷地に対して、南側の吹き抜けに面して大きく開口を設け、そこから3階や2階の各部屋に光を取り入れ、また軒を出して冬場は各部屋の奥まで明るく、夏場は直射日光を避け、反射による明るさを確保しています。家全体のヌケが良いことと断熱性の確保で夏場でもエアコン1台で過ごせる省エネ住宅でもあります。
リビングダイニングとカウンターキッチン。中央には吹き抜けを突き抜けているはしご。勉強コーナーから柔らかな光が注がれます。
3階への階段と勉強スペースへの階段。
キッチンからは勉強している様子が見えます。
キッチンを囲んでの団らん。
中3階に位置する勉強スペースからはLDKを見渡せて、かつ個々のスペースへのアクセスも可能です。
勉強スペースから個々のスペースを見る。
勉強スペースからキッチンを見る。
3階から勉強スペースを見下ろす。
3階の間仕切りがない「個スペース」はそれぞれのカラーが。
3者3様の過ごし方をしてます。
2階から3階への登り棒。
みんなで掴まった様子。
2階LDKに面した寝床が当面の寝室代わりです。
玄関は書斎も兼ね、外部との一体感もあり第二のリビングとなっています。
バルコニーから玄関ポーチにはロープで降りることもできます。
夕暮れ時、外食堂と化したバルコニー。
LDKの夕景。
キッチン側の夕景。
玄関ポーチは遊び場と駐輪場に。
玄関は夜通りから丸見えになるため、やっぱり竣工後にカーテンが追加されました。
バルコニーは2層分の高さの屋根と大きな壁面のおかげで通りに開きながらも不思議な落ち着きを感じます。