<概要>(リノベーション)
場所:東京都品川区
面積:床面積106㎡
構造:RC造
品川区、閑静な住宅街に建つマンションのリノベーションです。
ご家族はご夫婦とお子様の3人。
都心では割と大きな専有面積のお部屋ですので、比較的ゆったりと各室を計画しています。
プランとしては、独立型のキッチンをリビング・ダイニングと一体とし、大きな面積のLDKとしています。
印象的にはない方が良いですが、元々の構造体として、部屋の中央に存在感のある低い梁が渡っています。
今回の事例では、その梁の端部を曲面で処理し、全体の雰囲気づくりに役立てました。
また、西側には連窓が連なり、奥行の割に明るいお部屋となりました。
キッチンスペースに設けてあった洗濯スペースを洗面・浴室の水廻りスペースに集約。家事動線の簡略化を図りました。トイレの奥行が非常に長く、有効に使えていない状況でしたので、一般的な寸法に調整。余剰スペースを玄関ホールに割り振ることで、広々したスペースとしています。
各個室は面積、配置は大きく変わっていないものの、昨今のテレワークに対応できるよう、設備環境など整備
しています。各個室とLDKにルーターから有線で繋げるよう、天井、床や壁の隠蔽部分に配線しています。
お子様の成長に合わせ、いずれか1室は子ども部屋として使われる予定。
LDKのBefore Afterです。WICの壁の間仕切り壁を撤去、キッチンを移動してオープンなLDKとしました。
梁の両端下端を曲面形状とし、柔らかな意匠をプラス。SICの壁出隅部分を大きく曲げて、動線をなめらかに。
LDKのガラス扉は元々使用されていた建具に塗装、金物などを新調して再利用しました。
キッチンから西側を見る。梁の高さを低めに設定したため、全体的に落ち着いた雰囲気になっています。
LDKの連窓下のカウンター収納棚は、既存家具をアレンジして再利用しています。
奥行の大きなペニンシュラキッチン。カップボードは食器等の収納に便利な引出仕様。吊戸棚は既存の
キッチンセットの扉を再利用するため、収納部分のサイズを扉に合わせて製作。
正面SICの壁開口部にも曲面の意匠を設け、統一感を意識しました。
LDK、SIC、玄関のルートが主な家族の動線として。玄関ホールは広々とした状態で来客時などに利用します。
ホールの照明にはユニバーサルダウンライトを設置。壁面を柔らかく照らします。
壁の出隅を曲面としているので、照明の光が廊下の奥まで広がります。
玄関のアンティーク調ブラケット照明。
洗面台、ミラーボックスともに既製品ですが、タイルや床材のカラー・デザインで全体をまとめています。
洋室2の壁面収納は、お施主様が元々所有されていた本棚を加工して設置しています。
各個室でクロスやカーペットのカラーなど変更しました。
現在は奥さまの仕事部屋兼、子ども部屋として使われています。
主寝室の奥に一体的に利用できるクローゼット設けています。
主寝室のドレッサーと吊戸棚。かわいらしいデザインの既存家具を塗装して再利用。
各所で使える家具や建具などはうまく利用することで、コストバランスをとっています。
LDKの梁下に設置したブラケットライト。各所にアンティーク照明を設置しています。
曲線を多用した意匠のお部屋にはとても馴染みが良いです。