こんにちは宮澤です。
残暑もおさまりようやく涼しくなってきたということで、竣工した那須の物件まで写真を撮りに行ってまいりました。今回の物件は、360度森に囲まれ自然豊かな敷地に建つ別荘になります。昨年のアルバイトの時期に、模型を作ったりウッドデッキの図面を描いたりと関わらせていただいていた物件でしたので、完成したものを見た際はいつも以上に感動しました。
(昨年作った模型。今更ながら模型写真撮ってみました。仕上げなど多少変更があったものの、下の写真と見比べてみるとかなり近いものができているのではないでしょうか?)
敷地は自然に囲まれ周囲の目も気にならないため、メインのLDK空間は木製の大きなピクチャーウィンドウが各所に見られ、開放的な場所となっています。それとは対照的に玄関は地窓のみでLDKへのアプローチは洞窟のような空間となっており、アプローチから覗くワクワク感とLDKへ出た時の解放感が一つのポイントです。こうした空間性のメリハリと連続による体験が楽しい別荘となっており、空間の作り方やプランニングなど非常に勉強になります。
自然豊かで人の目は気にしなくていいのですがキツツキの目は気にしないといけないそうで、ウッドフェンスにキツツキがつついた穴が数か所空いてしまっていました。数か月前にもやられてしまって補修したばかりだそうですがいたちごっこのようです。。。調べてみると別荘なんかでは結構被害があるようで、気を付けなければいけませんね。
また、今回の写真撮影を通してふと思ったのですが社会人となり実務をするようになってからは建築を見る際の視点が広がったように思います。学生の頃は、建築や空間全体のありかたや空間性、窓や壁などの部位など大きな視点で建築を見ることが多かったのですが、最近はそれに加えて窓枠やサッシ、造作の階段や家具、金物の納まり、タイルの割り付けがどうなっているのなどのディテールを主に見ているように思います。上の写真は窓枠にテーパーをかけて窓枠の存在感を薄することで外部の自然をよりダイナミックに感じられるようにしています。図面を書いていてまだまだ分からないことが多いですが特にそういった部分で悩むことが多いため、意識的に見ている気がします。最近、休みの日に家族と出かけた際も店舗のライン照明を見ていたら「なんでそんなに上ばっか見て歩いているんだ」と母親に言われてしまいました。前回のブログで書いた森林公園の案件ではバリアフリーに対応するために点字ブロックやトイレの案内板の計画をやっているのですが、これもある度に気にして見るようになりました。
就職してあっという間に半年がたちましたが、こう考えると学生の時よりほんの少しは成長できたのかなと感じます。これからも色々なことを吸収して日々頑張っていこうと思います。
宮澤