現在計画中の新築戸建て住宅。
いつもと変わっているのは、2軒目のセカンドハウスならぬ3軒目のサードハウス。
模型を上から眺めてみると、(分かりにくいが)庭と一体となったLDKがあり、更にはそもそもの建築目的としてあった、「雨が降っていると濡れるのが嫌がる犬を散歩させるために屋根が欲しい」というところを考慮して軒が深くなっていることがわかります。
扉を開放すれば室内と軒下部分を合わせて比較的広めのスペースを走り回ったり出来るところ、軒の上はぐるりとバルコニーになっていて、2階は開放的な室内となっているところがこの家の特徴です。その分、プライバシー考慮のため、塀や手摺が必須となっており、周囲には閉じています。
サードハウスだけあって、用途を限定し非日常の空間を楽しむという使い方になっていますが、1軒目、2軒目との中間に位置するサードハウスということもあり、歩いて行き来する行為そのものが(不思議で)非日常ですし、各ハウス間にある一般道路が室内の廊下のように見立てた、ある意味パブリックを生活の中に取り込む変わった位置づけの建築として存在するのではないかと想像しています。