バウハウスといえばデッサウの本校舎が有名ですが、ベルリンにはバウハウスの資料館があります。当初はダルムシュタットにグロピウスの設計で建つ予定でしたが、地元議会の反対にあい、ベルリンが手を挙げたようです。結局グロピウスの設計からはだいぶ異なる形になりました。
この建物だけだと展示しきれないということで、10年位前に別館のコンペが行われました。日本のSANAAが勝ちましたが、結局ベルリン市から却下されて建ちませんでしたが、模型などはJDNの特集ページで見ることができます。
http://www.japandesign.ne.jp/HTM/REPORT/berlin_view/08/
内部は資料館部分が撮影禁止なので、廊下とロッカーの写真のみです。床は木の木口面を出したタイルを敷き詰めてあります。これと同じ仕様にして、と言われても断らざるをえないくらい、とても手が込んでいます。
階段降りてすぐのロッカーは小さめサイズだけですが、実は奥にもっと大きなロッカーがあります。
奥のロッカーはがらりと雰囲気が変わります。このような原色系の使い方はバウハウスの特徴と言えるでしょう。
暖房周りの納め方も合理的できれいです。
ショップの入口とサインの色のコントラストも絶妙です。
入り口の掲示板は位置替えがしやすいように工夫してあります。
カフェの屋外席です。ショップで買えるポスターが一覧になっています。
カラースタディのような塔もありました。
前回のヤコブセンと近い時代で近い場所でも方向性の違いがはっきりしていて面白いです。
展示はそれほど多くないのですが、モホリ=ナギの作品を見れたので個人的には満足出来ました。(柳本)