増築という手段


matilde先日秩父に行ってきました。

5年前に設計した美容室兼住宅を増築するお話しがあり、可能性を探るために久しぶりに訪ねたのです。

美容室を拡大したいのと、家族構成が変わり住居部分も大きくしたいとのことからの依頼です。

普通ならばそのまま工夫しながら住み続けるか、住み替えるかで、なかなか増築することへの結論にまではたどり着かないかと思います。

反対に一昔前まではそれが常識のようで、古い木造住宅では完了検査はおろか確認申請さえ取っていない住宅が多く、ましてや増築を申請してまで建てることはほとんど無くいわゆる違法建築だらけでした。高度成長時代の住居確保には必要悪だったのでしょう。

しかし今の時代、違法で建物を建てることはなかなか厳しくなってきています。ですので増築という選択肢は少ないのでしょう。しかも数年前までは増築申請は難しいものでした。(と言われていましたし、思っていました)

今回増築という話になったのは、数年前から増築に対する確認申請の考え方が変わったこと、今回の既存建物は築4年半程度ということ、完了検査を取っていること、更に4号建築物(建築基準法第6条4号)ということもあり、かなり申請が通りやすいだろうと感じていますし、我々建築設計側の立場として「増築は難しい」「色々と面倒だな」と先入観で思ったりするのではなく、もっと柔軟に取り組むべきと思ったためです。

スペース上の都合で実現するかどうかは不明ですが、新たな取り組みとしてチャレンジするのが楽しみです。

増築など頭に無かったけど検討する余地はありそうだなという方がいましたら、ご相談いただけたらと思います。

(伊達)