先日あるお宅を耐震調査していると、床の沈み、傾きがひどいとの訴えがあり、床下を確認してみると、束(つか)の下に束石がない・・・
こんな事は古い家では良くある事ではありますが、しかし床を支えている束石を簡単に取ってしまう人がいることが怖いです。
経緯を聞いてみると、お風呂を新しくした際に給湯の配管を床下で行ったとのこと。おそらくその時に邪魔だから取ってしまったようです。
今回は特に床の傾きが大きく、原因はこれだけではなく地盤など細かく調査しないと分からないですが、床下を見てみると、いろんな事実が分かったりします。
ちなみに本来束石とは下記写真のような感じです。(左奥のもの。床下が砂利やコンクリートのかけらがごろごろですね。あまり良い状態ではないです)
最近の木造住宅でも束石はたまに見かけますが、石(というかコンクリート)の下はこのような土ではなくコンクリート(べた基礎)がほとんどです。