1968年に竣工したミース・ファン・デル・ローエ設計の新ナショナルギャラリー(Neue Nationalgalerie)です。ベルリンで一つだけ建物を見るというならこれをオススメします。
正方形のプランで、各辺の2本ずつの柱だけで屋根を支えているという極限まで切り詰められた構造が並外れた緊張感と内部空間の自由度を生み出しています。ミース生誕100週年記念切手の図柄にも採用されていることからも彼の代表的な作品といえるでしょう。
階段の角度と建物の水平が美しいです
柱の細さに対する屋根の厚みが絶妙です
直交する梁も正方形を型どります
ファサード枠のディテール
内部から外を見る
地下への階段
地下から見る階段
当然のようにバルセロナ・チェアが似合います
回転ドアのディテールも無駄がない
ハンドル
下手な人がやると怒られるたぐいの手摺
近年はコンピューターを駆使した複雑な意匠の建築が乱立してますが、このような建物と比較すると多くは陳腐に見えてしまいます。また、しばらくしたら訪れてみたいものです。(柳本)