去る8月10日、第2回リノベーション体感プログラムを開催しました。今回は解体後の開催ということで、解体後に見えてくる配管の様子、床や壁の様子を中心に見学して頂きました。
解体後に躯体の様子を知るための便利グッズです。上から、躯体の不陸や傾きを図るための水平垂直レーザー(簡易版)、様々な距離を測るための測距レーザー、そしてアナログなメジャーになります。
床が傾いていないかはこのようにレーザーとメジャーで測っていきます。今回の床は最大で4cmほどの上下差がありました。写真ではメジャーが傾いてますが、測定時にはメジャーを揺らし、一番数値が小さくなる箇所が垂直位置とわかります。
今回解体して意外だったのが、トイレの排水口がモルタルに埋まっていたことでした。図面上は水廻りの下は床スラブが下がっていて、配管は床下スペースを取り廻すようになっていたのですが、トイレだけが何故かこのような状態になっていました。配管廻りのモルタルは構造には関係ないので取り除くことが可能ですが、思わぬ手間になってしまいます。
こちらはある程度想定の範囲ですが、床から電線が出ているために取り回し方法を考えなくてはいけません。浮き床にする場合は簡単ですが、直貼りの場合は壁の位置や家具の位置などと組み合わせて配線スペースを確保しなければなりません。
今回はエアコンのない室内で、しかも外は猛暑ということでキャンセルも数組出ましたが、お越しいただいた方々にはなかなか普段見ることが出来ない状態を熱心に見学して頂けました。ご参加ありがとうございました。(柳本)