高齢者の建て替えスキーム例

  • 2011/11/14
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先日、このブログでも高齢者の方の住み替え事例を少し紹介しました。

別のパターンとして現在進行中のプロジェクトでは、建て替えという事例があります。

リノベーションとは違いますが、このようなケースも増えてきています。

(最近高齢者の方々のご相談が増え、不動産・建築を総合して最適解を提案しています)

 

耐震診断で改修工事をした方が良いと診断された築40年以上の木造住宅。

そこにお住まいの方は、現在お一人住まいなので将来の生活も不安とのこと。

地震は心配だけど、住み慣れた土地から離れるのはもっと抵抗がある。

一旦は改修工事をするということで決まりかけていました。

ただ、改修工事の工事費と内容を説明しましたところ、費用は自己資金で何とかなるが、改修工事で庭に面した大きい窓が一部無くなるのであれば、大きい家も持てあましてるし、いっそのこと建て替えるという案にも興味を示されました。

ただ、高齢者と言うことで住宅ローンは難しい。

ここでリバースモーゲージという提案をするも、老後の資金も心配ということで、土地の一部売却による建築資金調達案を提案しました。

幸い今の敷地には余裕があり、一部売却してもお一人で住むには十分でコージーな家も建つぐらいは土地が残りそうだ。

そして、残った土地を担保にリバースモーゲージを利用するということにしました。

(相続等問題がある方には不向きかもしれませんし、東京など土地担保が十分高いなど条件がありますが)

リバースモーゲージ>について。

今後の手順としまして、新築住宅の設計、建物解体、土地の分筆・売却、建築、リバースモーゲージ手続と進んでいくことになります。

 

今回、こんなメリットがあります。

・慣れ親しんだ今の土地に住み続けられる

・自己負担が少なくて済む

・地震の心配が無く、バリアフリー対策も十分な新築の家に住める

・老後の生活資金も安心

 

一方で

・土地、建物は死後残らない

・今後の不動産の価値下落が進むと担保割れする可能性

・一時期仮住まいが必要

など全ての方に合った方法とはいえません。

 

このように私どもにご相談いただけましたら、色々な方法論でご提案いたします。

ハウスメーカーなどが持ってくるアパート兼住居の再建築だけでは、解決しない案件も多くあるはずです。